若者たちの「問い」

10月30日・31日に開催された第6回コウノトリ未来・国際かいぎに出演しました。
ディスカッション「コウノトリも暮らすまちの未来」の進行役。10代から20代の各地の若者たちの声を聞こう、対話しようという内容。

 

この話をもらったのは、今年の7月だったと思う。
どんな対話をしたらいいのか?その時点ではあまり想像できませんでした。しかし、いつものように深く考えず引き受けてしまう(まあ、なんとかなるだろうと)。よくよく考えると、かいぎの締めくくりの未来に向けたディスカッション。けっこう重要なディスカッションなのです。

 

9月、勝手知る担当者とオンラインで打ち合わせ。
いったいどんな対話をどのように進めていくのか?
好きなように考えていい。担当者はそういう。
全国から集まる若者たちと面識はない。どんな人か全然知らない。
きちんとしたシナリオをつくりたくなるが、ここはグッと我慢。むしろ明確なシナリオをつくらず自由に語ってもらった方が、若者たちのリアルな思いが伝わるのではないか。僕が変なまとめ方をしない方がいいだろう。
 
 
ただ、何も仕掛けがいらないわけではない。そこで、共生や多様性にかんする自らの「問い」を考えてきてもらい、それを語り、「問い」について若者たちが語り合う。という内容はどうだろうか?
そう担当者に提案したところ、気持ちよく了承してもらいました。
僕が老化しているので、その場をうまくコーディネートできるかどうか、。それが心配でした。
 
 
前日(30日)、初めて若者たちと会うと、みんな緊張していて、顔が強張っている。そりゃそうだろう。知らないおじさんが進行する大きな会議の舞台にあげられるのである。つまらない冗談を投げかけながら、「問い」に正解も不正解もないので、恥ずかしがらず自分の思いを話してほしい、自分が感じたことを自分の言葉で語ることこそ、会場にみなさんに響いてくる。そんなことを話しました。
当日(31日)の楽屋でもみんな緊張していて、ある大学生は笑いながら「帰っていいですか?」という。僕も笑いながら「帰っていいよ」と返し、お互い笑う。進行役の僕も緊張してしまいそう。若者たちの思いをうまく引き出せるかどうか・・・。
 

終わってから、若者たちは「時間が足りなかったです。もっと話しかった」という。ほっとしている様子だし、少し自信に満ちた顔のようにも見える。若者たちの潜在力はすごいなあ。

 

FBに書いた当日の様子を紹介します。

 
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「未来」は不透明だが開かれている。地域(豊岡、越前、小山、雲南、野田)によって事情は違う。未来に向けた単純な答えはない。ではどうしたらいいのか、色々な変化に対応する能力を形成することが大事なのではないか?大事なのは答えを見つけることではなく、「問い」を立てること。そこで若者たちに共生や多様性に関する「問い」を立ててもらい、問いについて対話することから「つながり」をつくろう。そう試みました。
若者たちは、始まるまではとても緊張していた感じでしたが、いざ本番となると、自らの「問い」をよく話し、よく対話してくれました。
若者たちの問いが会場とオンラインで視聴していたみなさんと共有できていたら、とても嬉しいです。
「未来」は不透明だが開かれている。地域(豊岡、越前、小山、雲南、野田)によって事情は違う。未来に向けた単純な答えはない。ではどうしたらいいのか、色々な変化に対応する能力を形成することが大事なのではないか?大事なのは答えを見つけることではなく、「問い」を立てること。そこで若者たちに共生や多様性に関する「問い」を立ててもらい、問いについて対話することから「つながり」をつくろう。そう試みました。
若者たちは、始まるまではとても緊張していた感じでしたが、いざ本番となると、自らの「問い」をよく話し、よく対話してくれました。
過疎化と担い手をどうするか、自然保護と産業の両立はできるのか、コウノトリや自然のマイナス面とどう付き合っていけばいいのか、同じ地域での町と農村部の違いをどうすればいいのか、コウノトリが普通種になったらどのようにモティベーションを作ればいいのか、自然が豊かではない地域ではどのように活動していけばいいのか。
若者たちの「問い」が会場とオンラインで視聴していたみなさんへの「問いかけ」になっていたら、とても嬉しいです。
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