環境活動の「見える化」ツール

なかまと話そう! 環境活動の「見える化」ツール(PDF)

 

 

・なんとなく活動が停滞している

・なかまを増やしたい

・お互いの考え方がよく分からない

・自分たちは何を目指しているのだろう

・もっと活動を活性化したい

 

といったことを感じている人たちが、活動を振り返るためのツールです。

 

やり方はこうです。

 

(1)【ふむふむ】ワークシートには40の質問があります。自分が考えていることをもとに、なるべく「はい」か「いいえ」で答えてください。質問に答えながら、「ふむふむ」とその理由についても思い返してください。たぶん15分ぐらいで回答できると思います。

(2)【どれどれ】次に、みなさんで回答結果を持ち寄って、「どれどれ」と他の人のシートと見比べてみましょう。けっこう違うことが多いと思います。

(3)【わいわい】さらに、それぞれの回答理由を聞きあってみましょう。あの人こんなことを考えていたんだとか、似ているようだけど違う、違うようだけど似ているといった認識の違いが確認できるかもしれません。普段、当たり前になっていてあまり話さないことが、話されるかもしれません。「わいわい」と話すなかで、いろいろな気づきがあると思います。

(4)【わくわく】それぞれの認識を確認するだけではなく、これからどうするかを考えようということまで、話が盛り上がるかもしれません。「わくわく」する活動のヒントがみつかるかもしれません。

 

もう一度まとめましょう。

【ふむふむ(自己を振り返る効果)】→【どれどれ(他者を知る効果)】→【わいわい(お互いを認める効果)】→【わくわく(活動のヒントを見つける効果)】

 

40の質問をみて、かなり抽象的であいまいだと感じる人も多いと思います。あいまいさを含んでいる質問のため、答える人によって解釈は分かれます。ただ私は解釈が分かれてもいいと考えています。むしろそれを狙っています。なぜなら、それぞれの解釈をさらけだし、なかなか話さないことを話すことが大事だと考えているからです。だから、あえてあいまいさを含んだ質問にしています。

あいまいな質問に対して、「はい」「いいえ」とはっきりと答えることに躊躇する人も多いと思います。あえて「はい」「いいえ」と答えることで、色々な複雑な自分の考えや思いをいったんまとめることができます。そして、その答えの理由を話すことで自身の考えや思いを伝えやすくなり、さらに「なぜそう答えたのですか?」と他者の理由を聞きやすくなり、お互いの対話をうながしやすくなると考えています。

 

このツールの名称は「みんな」ではなくあえて「なかま」としました。なかまとは誰でしょう?ゆるやかに理念を共有していたら「なかま」かもしれません。このツールを使って対話をすすめるなかで「なかま」になるかもしれません。「なかま」を考えるきっかけになっていただければと思います。

 

すでに幾つかの自然再生協議会のご協力を得て、このツールを使ったワークショップを実施してきました。それなりに対話をうながす効果はみられるようです。活用したい人がいれば、PDFをダウンロードしてください。たぶん最初は使い方に戸惑うと思います。ご一報いただければ幸いです。

 

※ このツールは科学研究費補助金基盤研究B「包括的地域再生に向けた順応的ガバナンスの社会的評価モデルの開発」の助成を受けて開発しました。開発にあたっては、認定NPO法人自然再生センター、中海自然再生協議会のみなさまに大変お世話になりました。また八幡湿原自然再生協議会、三方五湖自然再生協議会のみなさまにも大変お世話になりました。ありがとうございました

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