初めての実戦! 環境活動の見える化ツール
「なかまと話そう! 環境活動の「見える化」ツール」を使った話し合いを行いました。このツールができて初めての実戦です。
場所は新潟県佐渡島。
参加者はここで活動している佐渡島加茂湖水系再生研究所(通称カモケン)のメンバー7人。
費やした時間は2時間半ほどでした。
○話し合い
まず最初に、カモケン(新潟大学)の豊田光世さんから、今回の趣旨説明。私からはツールの説明。説明はそこそこに、早速記入していただきました。
【ふむふむ効果】
40の質問は難しいかな?と思っていたのですが、それほど難しくはないようです。10分ぐらいで記入終了。
データを急いでエクセルに入力。この作業がけっこう時間がかかるし、間伸びしてしまう。なんかいい方法はないのだろうか。
【どれどれ効果】
その結果をプロジェクターを使って投影。みなさんに示す。人によって、回答が違うことが一目瞭然。この方法はけっこう新鮮だったようです。
【わいわい効果】
ここからが大変。40ある質問から話し合う質問をピックアップしていく。どれをピックアップしていくのかは、その場で決めます。回答傾向を見て、参加者で意見が分かれている質問、意外と一致している質問、話し合った方がよさそうな質問。頭を巡らせます。
ピックアップした質問を取り上げ、「はい」か「いいえ」(か「わからない」)をつけた理由を聞いていきます。こうすることで話しやすくなると考えています。話し下手、声が小さい人でも話しやすくなると思います。
私は、みなさんになるべく同じように聞いていきます。「「はい」とつけた理由を教えてください」と。
すると、いろいろな理由・意見が声となって出てきます。いろいろな疑問が出てきます。疑問が出てきたら、そのことを質問したり、みなさんに問いかけたりします。もちろん参加者同士でも話し合いがおこなわれます。
「地域」ってどこなの?「関係者」って誰?「積極的な参加」って何?「提案」ってどういうこと?「フィードバック」するってどういうこと?
こうしたことは、それぞれの人のなかで考えがあると思います。でも改めて話すことが少なく、他の人の考えを聞くこともなかなかありません。自分の理由を話し、他の人の理由を聞くことから、自分の当たり前を問い直し、お互いの理解に結びくこともあったようです。
【わくわく効果】
今回は、カモケンの関係者は誰か、どうすれば人びとの参加をうながしたり、なかまを増やすことができるのかという点を確認できたように思います。
○ちょっとした検証
4つの効果は、それなりにあったと思います。
話し出すと、みなさんけっこう話します。一つの質問について、少なくとも10分ぐらいの時間は欲しい。すると10ぐらいの質問しか取り上げることができません。現在のシートには40質問があります。こんなに必要なのかな?もっと少なくしたほうがいい?いや40ぐらいあって、その中から話し合うものを即興で絞っていくほうがいい。そのほうがいろいろな活動に対応出来る?
このツールを使って、これまでと違うコミュニケーションが生まれたけど、【わくわく】まではなかなかいかない。別のツールが必要かな?と思ったりします。
また参加者の変化をはかることが大事だな。これはアンケートを作成しよう。
効果と課題も見えてきました。これからもこのツールを使って話し合いをすすめていこうと思っています。