いしかわ生物多様性カフェ

第10回 いしかわ生物多様性カフェ(3/27)アンケート結果
データを示すだけで特に分析はしていません。
一般参加者数:22名
回答者数:16名
回答率:72.7%
①年齢(回答数16)
10代:6.3%(1名)、20代:18.8%(3名)、30代:0.0%(0名)、40代:12.5%(2名)、50代:18.8%(3名)、60代:31.3%(5名)、70代以上:12.5%(2名)
②性別(回答数16)
男性:50.0%(8名)、女性:50.5%(8名)
③職業(回答数16)
会社員:6.3%(1名)、公務員:6.3%(1名)、教員:6.3%(1名)、自営業:6.3%(1名)、主婦/主夫:12.5%(2名)、パート/アルバイト:12.5%(2名)、学生:25.0%(4名)、無職:18.8%(3名)、その他:6.3%(1名)
④カフェのことを知った情報源(複数回答)
チラシが18.8%(3名)、菊地直樹のサイト/フェイスブックが37.6%(6名)、県立図書館が0.0%(0名)、いしかわ自然学校が12.5%(2名)、クチコミ6.3%(1名)、金沢大学のアカンサスポータルが12.5%(2名)、ダイレクトメールが43.8%(7名)、その他が6.3%(1名)でした。
⑤参加回数(回答数15)
初めてが13.3%(2名)、二回目が13.3%(2名)、三回目が6.7%(1名)、四回目が6.7%(1名)、五回目が0.0%(0名)、六回目が13.3%(2名)、七回目が20.0%(3名)、八回目が13.3%(2名)、九回目が0.0%(1名)、十回目が13.3%(2名)でした。
でした。
⑥満足度(回答数16)
大変満足:56.3%(9名)、満足:31.3%(5名)、どちらともいえない12.5%(2名)、あまり満足ではない:0.0%(0名)、満足ではない:0.0%(0人)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・里山の自然観察会からわかること。親たちや子どもたちの環境の意識づけられて、身近な田圃や水辺に興味が湧いてくるのはとても良いです。野村先生の写真とお話がわかりやすくて、虫は苦手ですが、種類の多さに興味を持ちました。水たまりが必要なことも知りました。
・ゲストの方のお話も、参加者の方の質問も、どちらも大変興味深かったです。
・ため池の生き物について、いろいろ勉強になりました。トキに優しい「冬みず田んぼ」の話も面白かったです。
・里山や里海での自然に対する働きかけが生物の多様性に大きく寄与していたという話を具体的な事例で知ることができ、理解が進んだ。
・内容はよかったです。「現状はちょっと暗い」と改めて感じた。
・生物調査の写真を見て、石川の生物多様性の高さを改めて感じた。
⑦参加して生物多様性と人の暮らしについて、考え方は変わりましたか(回答数16)
大きく変わった:12.5%(2名)、変わった:56.3%(9名)、どちらともいえない:12.5%(2名)、あまり変わらない:12.5%(2名)、変わらない:6.3%(1名)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・人の手が継続的にかかわることで、生き物たちもそのサイクルに合わせて生きている。みな共生できる。減少していることは悲しいことです。カフェに参加して、鳥の飛ぶ姿、虫、花、毎日のニュースに出てくる生き物など、よく目にとまるようになりました。
・手遅れ感がひしひしと・・・
・生き物調査を通して、水の中の生き物から水質がきれいか汚れているかを判断することが勉強になりました。
・以前から思っていたことと野村さんのお話が重なることが多いと感じたため。
・染まりました
・生態系と調和した人の暮らしとは、ということが非常に考えさせられた。
・①環境が多様だと生物も多様になる・・・②4つの危機の話③自然に対する働きかけ④もっと自然に目を向けよう⑤人間活動や開発による危機
・ゆっくり考える時間となっています。
・市民と専門家との意見の食い違いに対する新たな視点が得られた。
⑧今後も参加したいと思いますか(回答数16)
参加したいと思う93.8%(15名)、思わない:0.0%(0名)、わからない:6.3%(1名)
⑨興味があるテーマ
・人も生き物たちも運命共同体。山火事などで森林消失が心配です。山の仕事や林業関係の方のお話も聞いてみたい。人工的な公園よりビオトープや観察会が出来るような場所を増やす活動はもっと増やせる?田んぼの復活が先?
・気候変動と生態系の関係など。
・生物多様性と環境教育。
・里山里海の未来。何か希望の持てる形で。
・里山で生活している野生生物
・国内外来種関連
・里山
・狩猟
・トキ
⑩全体としての感想として、以下の声が寄せられました。
・外来種の問題は、もう少し掘り下げたほうが望ましい。
・アカトンボやカエルの水田利用サイクル。水溜りにそんなにたくさんの生き物やレッドデータのものまでいるのは感動ですね。お写真が美しくて虫も大丈夫でした。観察会で虫の名前に花の名前1つでも覚えて、身近な自然とそこに生きる生物たちのことを考え、大切に思う気持ちが養われるなと思いました。(データ化、見える化、伝える方法。皆で考えたいですね)+たのしさ。
・生物らしいお話を聞けて楽しかったです。活用法・・・ゲンゴロウネイル
・いわゆる「一般」の人々の生物多様性への意識をどう高めていけば良いのか、ゲストの方とフロアでやりとりがありましたが、自分自身、研究の中で「一般市民の科学への興味関心向上」についての論考を読むことが多く、比較しながらとても興味深く拝聴しました。今回もありがとうございました。
・変化の速さ。速すぎだと思いました。人間はダメですね。なんか行動しないと。ありがとうございました。
・一般市民と生物多様性の保全とのつながりを深めるためには、ストーリー性がある発信や地域のシンボルとなる存在を創り出すことが大切だと思います。
・外来種の立ち位置をどう考えるか。
・非常にためになるお話で、参加してよかったと心から思いました。行政や学校関係のアプローチの必要性をとても感じています。自分も自然調査の時に今回の内容を行かせたらと思います。
・里山と生物多様性、里山のあり方に最も興味がありましたので、とても良い時間になりました。ありがとうございます。
・質疑応答は楽しかったです。上記①〜⑤など、考えさせられました。赤とんぼがいなくなったのはなぜだろう?農薬?
・まさに「豊かな里山」で育ちました。次世代に向けて、どう出来るのだろうか!
・生物調査によって環境への関心を高めることができそうだと思い、生物調査イベントに参加したいと思った。
・田んぼの大切さについて再認しました。
第九回 いしかわ生物多様性カフェ(1/31)参加者アンケート結果
データを示すだけで特に分析はしていません。
一般参加者数:23名
回答者数:18名
回答率:78.2%
①年齢(回答数18)
10代:0.0%(0名)、20代:38.9%(7名)、30代:0.0%(0名)、40代:11.1%(2名)、50代:16.7%(3名)、60代:11.1%(2名)、70代以上:11.1%(2名)
②性別(回答数18)
男性:66.7%(12名)、女性:33.3%(6名)
③職業(回答数18)
会社員:5.6%(1名)、公務員:16.7%(3名)、教員:5.6%(1名)、自営業:5.6%(1名)、主婦/主夫:0.0%(0名)、パート/アルバイト:11.1%(2名)、学生:44.4%(8名)、無職:0.0%(0名)、その他:11.1%(2名)
④カフェのことを知った情報源(複数回答)
チラシが5.6%(1名)、菊地直樹のサイト/フェイスブックが44.4%(8名)、県立図書館が5.6%(1名)、いしかわ自然学校が16.7%(3名)、クチコミ5.6%(1名)、金沢大学のアカンサスポータルが50.0%(9名)、ダイレクトメールが33.3%(6名)、その他が0.0%(0名)でした。
⑤参加回数(回答数18)
初めてが27.8%(5名)、二回目が5.6%(1名)、三回目が5.6%(1名)、四回目が11.1%(3名)、五回目が11.1%(3名)、六回目が22.2%(4名)、七回目が11.1%(3名)、八回目が5.6%(1名)、九回目が5.6%(1名)した。
でした。
⑥満足度(回答数16)
大変満足:56.3%(9名)、満足:43.8%(7名)、どちらともいえない0.0%(0名)、あまり満足ではない:0.0%(0名)、満足ではない:0.0%(0人)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・「関係人口」という言葉をはじめて知った。そこから色々なことに思考を巡らせることができた。白峰の活動は楽しそうで良い!
・学生として中山間地域に貢献している方々の存在を知れた。
・The presentation has so many new interesting insight, I need more time to process it. I learned a lot about practical way to do rural community development today, which I’m looking for attending this seminar.
・以前に坂本先生の授業で聞いた話のより深い部分の話を聞くことができた。集落の維持や地域活性化という興味のある分野の具体的な活動を知れたのが勉強になった。
・関係人口の重要性と集落の維持について深く知ることができた。今後の自身の学びや研究に活かしていきたいと思う。
・場所(拠点)より人
・「水源地域での教育活動」とサテライトの役割について、いろいろ勉強になりました。
・サテライト、地域の人とのコミュニケーション構築、行政でなく大学生のパワーで成り立つ楽しみながら皆相互に学びを得て良い関係を知りました。とても分かりやすかったです。
⑦参加して生物多様性と人の暮らしについて、考え方は変わりましたか(回答数18)
大きく変わった:11.1%(2名)、変わった:50.0%(9名)、どちらともいえない:22.2%(4名)、あまり変わらない:11.1%(2名)、変わらない:5.6%(1名)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・人口減少地域の維持についてはどちらかというと否定的であったが、中間的な考え方、とらえ方があることを知り、なるほどと思った。
・中山間地域のイベントに積極的に参加したいと思った。
・白峰の事例を知れて、とても参考になった。
・My frequency in this topic didn’t change much, due to I have same concern. However, Student volunteering program inspire my own project which also planned to gather scholar in community development project, my home country(Indonesia) may not have same cohensive stakeholder spirit like Japan, which become my own challenge to start project in Indonesia.
・地域を活性化させたいとき、どうしても観光に目がいきがちだが、それ以上に「関係人口」を増やすことを目的として活動をされていることに意外性を感じた。
・将来は都市圏で働くが、都市の大学に通っていれば深く考えることのなかったテーマだと思う。年ならではの多様性と人の暮らしについて考えていきたい。
・もともと生物の多様性と人の暮らしは重要と思っていましたので。
・あまり変わりませんが、関係人口という考え方について知識を少しですが深めることができました。つながりをつくることの重要性についての考え方は、これまでと変わらず本当に重要だと考えてます。
・良い意味で大体予想通りでした。白峰の人々がもっと排他的だと思っていたので、そこは意外でした。それもきっと坂本先生のお人柄とネゴシエーターとしての手腕がお見事だったとお見受けしました。大変勉強になりました。
・大学生が過疎地域でボランティアをして卒論を完成させ、その地域の関係人口になることは興味深いです。
・毎回いろんな違った方面から、いろんな活動をされている方の生の実際のお話が新鮮です。ルーティンワークばかりしているものとしては目からウロコで、私も何か役に立つ活動に参加できればと学ばせてもらっています。
⑧今後も参加したいと思いますか(回答数18)
参加したいと思う:88.9%(16名)、思わない:0.0%(0名)、わからない:11.1%(2名)
⑨興味があるテーマ
・気候変動(第4の危機)
・狩猟
・農村の戦略的撤退。むらおさめ。
・I’m interesting about the approach and method that develop to engage the community especially among students.
・自然とのつながり
・外来種問題
・人と人のつながり
・地震、災害後の過疎地域の課題のようなこと。
・生物多様性と地域文化(南方熊楠さん、神社合祀反対運動をきっかけに自然保護)
・自然体験活動とフィールド保全、手入れしすぎず安全なフィールドを子どもたちとつくる
・生き物や自然に関する踏み込んだ話題。
⑩全体としての感想として、以下の声が寄せられました。
・人びとがその土地に住み続ける、定着していくために、何らかの価値観の転換が必要になってくると思いました。一方で現在の教育課程ではそれと逆の価値観をインプットしているように思いました。
・おにぎりせんべいがなつかしく、おいしかった!ありがとうございました。
・大学生として自分にも貢献できることがありそうだと思った。
・中山間地域の未来を考える上で、合理的解決、関係人口、むらおさめなどあるが、地域として何が最善策なのか検討していくことの難しさを感じた。
・現場で生活したからこそ分かることがあり、研究における「現場」の重要性を感じられた。自分一人で活動を考えるのではなく、地域の人々と一体となって、地域をより良くするための活動を地域全体で作りあげるというのは難しいが、それを成立させていることに感心した。ありがとうございました。
・地域の人と関わるには、まず相手と打ち解ける努力が重要で、さらに相手のために行動することが大事だと思った。
・テーマとしては面白かったです。私の年齢的には、終了時間が遅いと感じたためです。20:00までの方がありがたい。私は能登出身で実家もそこです。参加者の方で当事者の方の発言がありました。本当に同感です。
・経済中心の社会といっても、人と人のつながりは段々と重視されるようになったかなと思う。しかし、どの程度のバランスがよいかはよくわからないと思う。
・人口減少は小学校の廃校と村の衰退のイメージなので、学校が残っているうちは、まだ大丈夫な印象。
・様々な大学が地域づくりについて考え、行動している姿をよく見ますが、今回のお話では、その面について詳しく伺うことができて、とても参考になりました。
・とても興味深くお聞きすることができました。坂本先生の河川に関するお話もお伺いしたいと思いました。
・関係人口が定住人口に移行しない問題をどう解決すればいいですか?
・坂本先生のお話、とても分かりやすく拝聴しました。大学生のパワーすごいですね。オープンな地域の人とそうでない地域があるのでは?と思いました。一過性にならない様、ずっと交流が続くことが望ましいですね。
・現地で活動した研究者の話が聞けてよかったです。
第八回 いしかわ生物多様性カフェ(11/22開催)参加者アンケート結果
データを示すだけで特に分析はしていません。
一般参加者数:27名
回答者数:20名
回答率:74.1%
①年齢(回答数20)
10代:5.0%(1名)、20代:15.0%(3名)、30代:10.0%(2名)、40代:30.0%(6名)、50代:30.0%(6名)、60代:10.0%(2名)、70代以上:0.0%(0名)
②性別(回答数20)
男性:30.0%(6名)、女性:70.0%(14名)
③職業(回答数19)
会社員:10.5%(2名)、公務員:5.3%(1名)、教員:10.5%(2名)、自営業:5.3%(1名)、主婦/主夫:5.3%(1名)、パート/アルバイト:15.8%(3名)、学生:26.3%(5名)、無職:10.5%(2名)、その他:10.5%(2名)
④カフェのことを知った情報源(複数回答)
チラシが5.3%(1名)、菊地直樹のサイト/フェイスブックが21.1%(4名)、県立図書館が0.0%(0名)、いしかわ自然学校が21.1%(4名)、クチコミ15.8%(3名)、金沢大学のアカンサスポータルが36.8%(7名)、ダイレクトメールが21.1%(4名)、その他が0.0%(0名)でした。
⑤参加回数(回答数20)
初めてが28.6%(6名)、二回目が4.8%(1名)、三回目が23.8%(5名)、四回目が4.8%(1名)、五回目が14.3%(3名)、六回目が9.5%(2名)、七回目が4.8%(1名)八回目が4.8%(1名)でした。
でした。
⑥満足度(回答数19)
大変満足:52.6%(10名)、満足:42.1%(8名)、どちらともいえない:5.3%(1名)、あまり満足ではない:0.0%(0名)、満足ではない:0.0%(0人)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・地域おこし的「リアル」を知る機会
・日本の里山に関する活性化の取り組みが分かるようになりました。
・山立会の食堂に一度入りたいと思っていたので、メニューなどを知ることができてよかったです。今度行きます。羊の子の動画をSNSにアップするとかはどうでしょうか。あと、なめこの廃菌床を農地や牧草地などの堆肥作りなどに利用できないでしょうか。
・興味深い取り組みでした。
・山立会さんの取り組みを知りました。応援したいと思います。
・里山を舞台とする経営の話は興味深いもので大変面白かった。色々わかったことがある。
・木滑なめこ、白山麓ヒツジについていろいろ勉強になりました。お菓子も美味しかったです。
・山立会のさまざまな事業、有本さんのお考えを知れて参考になりました。
・研究者、行政、地域の視点を持った有本さんの話が興味深かった。
・有本さんのお話が前向きでわかりやすく楽しかったです。今後が楽しみです。
⑦参加して生物多様性と人の暮らしについて、考え方は変わりましたか(回答数19)
大きく変わった:5.3%(1名)、変わった:47.4%(9名)、どちらともいえない:26.3%(5名)、あまり変わらない:21.1%(4名)、変わらない:0.0%(0名)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・山立会の理念、結局経済視点が上位になっている?現実的でしっかりしているとも言えますが。
・生物多様性と人の暮らしについては、あまり変わりませんでした。獣害の話は普通な話であるような気がしますので。
・獣害問題だけでなく、人がクラス里山の活性化が大切と改めて感じた。
・自分が元々考えていいたことと基本理念は近いと感じたので。
・獣害を地域活性化するものとして利用する例を知ることができたから。獣害は地域によって異なるので、特産物として売り出せることに気づいた。
・やりがい、楽しさをもって取り組むことの大切さ。
・専門の方のお話を聞いて、里山の現状や関わり方、ニュースの見方、自分の中の意見、足元ばかりの生活から一歩広がった。視界が広がりました。
・win-win関係は最高。良い循環できれば。
・耕作放棄地での放牧を通じて地域資源が持続可能に活用されることで、白山の新たな魅力を生み出しました。
・生物多様性⇄経営 その好事例を見せてもらいました。
・里山の維持管理をすることで、生物多様性、人の暮らしのどちらにも貢献できると思った。
参加者が多くて、質問も含め楽しくおもしろかったです。
⑧今後も参加したいと思いますか(回答数20)
参加したいと思う:100.0%(20名)、思わない:0.0%(0名)、わからない:0.0%(0名)
⑨興味があるテーマ
・野生動物
・能登里山の今後について
・50年〜100年前の里山のリアルを整理発信してはどうか。例、里の田のビオトープ
・地域における行政のあり方
・今日の話を受けて、白山の「里山」が歴史的にどのような形で存在してきたのかが気になりました。
・地域活性化は地元の人が安全に暮らすこと、ということが印象的でした。地域活性化とはどういうことなのか考えたいです。
・クマと里山
・今回に似ているテーマ。実際に行っている取り組みに関心がある。
・生物多様性とエコツーリズム
・狩猟
・食をテーマにしたもの
⑩全体としての感想として、以下の声が寄せられました。
・いろいろ一緒に考えることができました。
・今回の発表内容から見れば、行政の役割は補助金の提供と仕事の提供だけのようです。それは、日本の地域にとって普通のあり方でしょうか。
・里山を生業として経営という観点から、たくさんの取り組みを紹介していただき、大変勉強になりました。自分がイメージした「里山暮らし」とは大きく異なる、里山を拠点?とした生活のあり方の可能性についての理解が拡がったように思います。
・なめこ食べてみたいと思いました。
・興味深いお話でした。ぜひ食堂か現地にも行ってみたいと思いました。たくさんの人が体験する・共感を広げる(協力者?)+一時的な人手不足を解消する→タイミーに求人を出してくだされば、ぜひ働いてみたいです。
・以前から興味のあった山立会さんのお話を、里山のなりわいという目線でうかがえたのが、とても参考になりました。高い専門性やバリエーション、周囲とのバランス(関係性)改めて関心が高まりました。
・かねてから山立会のことを知りたいと思っていたので、今回はとても興味深くお話をお聞きしました。濃い時間をありがとうございました。
・企業の視点から里山をどう生かすかというお話を聞くことができ、大変面白かったです。山立会食堂に伺ったことがないため、いつかうかがいたいです。
・とても楽しそうになりわいを仕事にされていることに刺激を受けました。
・なりわいが成り立つ保全。山立会のたくさんのビジョン。楽しんで働いておられる。大変だろうけど人間らしい仕事でうらやましいと思いました。
・いろいろわかりまして面白かった。
・羊ふれあい体験、とても興味深いです。
・経営者でありアカデミックバックグラウンドを持つ有本さん自身がとてもすばらしいと思いました。私個人として、山立会の暮らしそのものを体験できるような「観光」プログラムがあるとよいと思います。泊まって、その生活から学んでみたいです。チーズも期待しています!
・里山を管理していく必要性を感じた。
・有本さんのお話は何度かお聞きしていましたが、今回のいしかわ生物多様性カフェでより深くうかがえてよかったです。参加できて光栄でした。また参加したいです。
第八回 いしかわ生物多様性カフェ(11/22開催)報告
開催日時:2024年11月22日(金)18:30〜20:30
開催場所:石川県立図書館研修室
話題提供者:有本 勲さん(山立会代表)
テーマ:里山を舞台とした多角経営−山立会の取り組み
参加者数:37名(一般参加者29名+スタッフ・関係者8名)
※今回は石川テレビによる取材がありました。
【話題提供】
「里山をわいわいとなりわいに」という考えから、白山市で活動している里山総合会社の山立会。
経営理念は、
・里山の魅力を磨き、世界へ届け、仲間とつながる
・活気があり、安心して生活できる里山を皆でつくる
・「助け合い、ともに育つチーム」と「最高の里山ライフ」
というものです。
代表の有本 勲さんから、山立会の多角的な経営について話題提供していただきました。
ツキノワグマの生態研究で博士号をもつ有本さんは、2012年に石川県白山自然保護センターに赴任しました。その後、白山ふもと会に仕事の場を移し、猪の食肉処理を担当していました。そこで感じたことは、獣害対策だけをやっていてもダメだということでした。担い手である里山地域の活性化が必要と考え、2017年、里山総合会社の山立会を起業しました。
山立会の主な事業は以下です。
1.ジビエ。石川県でもシカやイノシシ、クマの個体数が増加し獣害も増加しています。ジビエ利用によって有害捕獲と狩猟の促進を目指しています。主に白山麓の旅館、飲食店に販売してきましたが、現在では他の業者に任せているとのことでした。
2.野生生物管理。獣害対策として、サルなどの生息調査や狩猟者育成セミナーを行なっています。
3.木滑なめこ。「大事なものは守る」。白山麓の特産品でもある木滑なめこは、「でっけえなめこ」という名称でも知られています。先代が高齢となり廃業の危機を迎えました。無くしてはならない地域の特産品ということで、山立会が事業承継しました。工場の改修などで費用がかかりましたが、現在では山立会の重要な収入源になっているといいます。
4.羊肉生産。「無いものは創る」。地域食材が地域の魅力の一つと考え、羊肉を白山麓の新たな特産品にしようとする取り組みです。背景として耕作放棄地の増加があります。耕作放棄地の増加によって獣害も増加し、災害などのリスクも高まります。狭小な土地でも放牧できる羊は、耕作放棄地対策として適していると考えて取り組み始めました。課題は、野草地放牧で羊飼養は可能なのか、放牧で生産されるラム肉の品質はどうなのか、そもそもラム肉の需要はあるのか、といったことでした。石川県立大学との共同研究で、野草地放牧の可能性などを調べたり、いしかわ里山振興ファンドの補助金をもらったり、クラウドファンディングによって資金調達を試みたりしています。
5.山立会食堂。 交流拠点づくりです。食堂と食肉製造の両輪で進めています。ジビエのネット販売や農業体験も実施しています。
6.新規の事業として、バーベキュー場とテニスコートの指定管理があります。バーベキューイベントではラム肉や木滑なめこを提供していたります。
このように、山立会は里山を舞台に多角的な経営をしている、まさに里山の総合会社という特徴を持っていることがわかりました。
運営体制は15名、内訳は正社員7名(代表社員含む)とパート8名です。それぞれの事業に担当がいますが繁忙期は事業間で助け合いながら進めているとのこと。なめこの売り上げが非常に大きいといいます。
山立会の事業は「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2019」のファイナリストになったり、「ディスカバー農山漁村の宝アワード」の優良事例として選定(全国600応募から37地区)されるなど、社会的評価を得ています。
今後の課題として、有本さんは産学連携を進めたいとおっしゃいました。大学や企業との連携をすすめ、山立会が地域に入って事業連携をすすめて地域全体を盛り上げていくモデルをつくっていきたいとのことでした。
また経営体制の構築も進めたいとおっしゃっていました。中小企業家同友会の支援を得て、経営の勉強をしているところだといいます。社内外に経営理念を示し会社の魅力をアップすることで、社員のモティベーションの向上と採用力の強化につながると考えています。
有本さんの報告から、里山を舞台に多角経営する里山総合会社のあり方を学ことができました。
学問をベースにしながら、起業し、里山の課題解決と価値創出を目指した取り組みでした。
有本さんがこのモデルを白山麓だけではなく、全国に広げていきたいとおっしゃっていたことも印象的でした。
【対話】
対話の様子をお伝えします(金沢大学大学院人間社会環境研究科地域創造学専攻修士課程2年の白 佳寧さんが作成したメモをもとにまとめました。白さん、ありがとうございます)。
Aさん:羊についてですが、どのような草地の利用となっているのでしょうか。意識的に、草の造成をしていますか。そして樹木は、どのような位置付けになってるのでしょうか。
有本さん:石川県立大学動物栄養学研究室が研究してくれています。学生が1日中羊の行動を観察しているんですよ。それを山立会が現場で実践させていただくことができる関係性があるので、すごく心強いです。雑草で羊が育って、おいしくになるかについて調べてくれました。ただ、羊を毎年同じ場所で放牧していると、羊が嫌いな植物ばかり残ってくるんです。刈り払いをしても、すぐ出てきます。一部は除草剤を撒いて、栄養が高い牧草をまいています。効率のいい生産をするのではなくて、白山に自生する野草とかを食べさせながら育ったブランドを作りたいと思って取り組んでいます。
耕作放棄地を利用して、毎年羊を増やしていくの予定なので、樹木は伐採していきますが、一部は羊の日陰用に残す必要があります。キウイとかブドウなど景観的にも面白いと思っています。
Bさん:山立会のイラストには、おじいさんとかおばあさんが畑を耕したりしています。そういうものも含めて、生産構造とか、経済的にどのようにとらえていますか?
有本さん:今はなめこが経営基盤になっていますが、食品製造業をもう少しできないかと考えています。今はイノシシのソーセージとか、なめこの瓶詰とか、手作りでやっていますが、もう少し機械化したいです。里山の食材を使った、効率のいい食品製造業を目指したいと思い、売れる商品開発に挑戦しようとしているところですね。山立会のなめこや羊を旅館や飲食店で使っていただいたりとか、白山で外国人観光客をガイドする方がゲストハウスを始めていますので、外国人の方を羊ふれあい体験、収穫体験に参加してもらうところで山立会と連携する。
周りの農家との関係は、山立会は弱いですね。なめこ生産組合で同業者がいますが、石川県に2社しかないので、自分たちで生産して、自分たちで金額を決めて、あとはお客さんに販売させていただいています。連携、繋がりはそんなにありません。羊に関しても情報交換はあります。
Bさん:それぞれの事業の完成度。一人の職員が専門的、プロとしてけっこう完成度が高いのでしょうか?
有本さん:山立会立ち上げた時、白山商工会から経営支援をしていただきました。中小企業診断士という経営の専門家に相談させていただく機会です。なめこだけ専門的にやっていれればといえば、いいところもあり、悪いところあると思います。例えば、なめこだけに専念した場合は社員さんが集まらないと思います。山立会はいろいろなことをしているので、面白そうだなと思って入ってきてくれる社員さんがいたりします。リスク分散になるところはあります。里山は小さい課題が多くて、その小さい課題を総合的にやっていかないと、地域がわからなくなるところはあります。なめこにしても羊にしても、勉強しないといけないので大変ですが、里山の課題を総合的に回していくことができるかなと思います。絶対無理だというものはやらないですが、可能性があると思うもの、必要なものは挑戦していきたいなと思います。
菊地:社員さんのみなさんは、どのようなモチベーション、どういうような思いで里山で仕事しているのでしょう。
Cさん(山立会社員):僕は野生動物の調査の仕事をやりたくて、今、山立会を手伝ってます。
有本さん:はい、そういうきっかけで山立会入ってくれています。ただ、山立会に入ると、食堂のことをさせられていたり、なめこが忙しい時は、なめこの収穫を手伝ってもらったりします。例えばNくんは、地元の白山出身で、地元が好きで地元に貢献したいということで、なめこ頑張ってくれてますね。毎日朝5時に出勤して、なめこを収穫して、、冬の間はみんなが来る前に除雪をしてくれたりとか。震災があった時、なめこが倒れたのですが、Nくんが対応してくれました。なめこが好きとか、山で働きたいという人が来てくれたり、動物が好きだからという人もいます。農業に関心があるとか。将来を起業したいので、入ってきてくれてる人がいたりします。
菊地:いろいろな関心がある人がかかわる会社という理解でいいでしょうか。
有本さん:そうですね。でも僕は何が得意なのかよくわかりません。補助金の申請書書きが得意なのかな。それぞれ得意分野を持っている人がきてくれて助かりますね。チラシを作るのが上手な人がいたりとか。同じような仕事をコツコツ嫌にならずにやってくれる人は絶対に必要です。
Dさん:リクエスト込めても質問ですが、羊のミルクを使ったカフェメニューは予定ありますか。チーズとかチーズケーキとか。
有本さん:ないんですよ。石川県立大学在学の食品科学の先生が、チーズを試作してくれました。本当に美味しいのができるんですよ。山立会で生産して高級品として販売しませんかという話をいただいたことはあります。ただ今は余力がないので、ミルク、チーズ、カフェはまだできないです。
Eさん(学生):北海道で、狩猟者と行政の間で問題が発生していると思いますが、石川県では行政とか、一般の方々と里山管理する方々の間での意見の食い違いはありますか。
有本さん:私はあんまり把握していません。僕が知ってるのは「くくり罠」のことです。地面に罠をしかけて、シカがピンポイントで踏むと足が縛られるものです。今、石川県は箱罠でイノシシを捕まえるのがメインですが、なかなか捕まらないです。石川県でもシカが増えてきて喫緊の課題なので、くくり罠を積極的に導入してほしいという意見があります。これから話し合いでどうするか決めていく必要があると思います。安全のくくり罠の使い方、みんなで勉強しましょう。
菊地:Eさんは、先ほど狩猟免許を持っているといってましたね。なぜ狩猟免許取ったのですか。
Eさん:地域で獣害とかが問題になっているので、自分で少しでも貢献できることがあったらと思い取得しました。
菊地:若い学生が興味を持って、勉強して免許を取るんですね。担い手が生まれてきていると思います。
Fさん:サルの生息域が広がってるから獣害が出る、それとも人の住むエリアがどんどん広がっているから獣害が発生しているのでしょうか。それから、チーズの話がありましたが、私が子どもの頃、羊の毛を刈った思い出があります。アクティビティはどんどん変わっていった方がいいと思いますが、そういう取り組みは何かありますか。
有本さん:基本的にはその動物の生息域が広がっていろと考えます。ただ政策の影響が大きいとも思います。1950年、サルは狩猟対象だったのですが、狩猟してはいけない動物に変わったのをきっかけに、どんどん分布が広がったと思います。クマに関しても、2002年ぐらいまでに、白山国立公園内でも銃は使用できなくなったと思います。白山国立公園入ったところにある野生動物の観察施設での目撃はどんどん増えています。政策の影響は結構大きいと思います。クマの保護政策でクマが少し増えすぎたのかな。違う方向で政策をためしていかなければいけないのかなと思います。
2点目についてですが、観光客の受け入れをやりたいと思っています。感染症のリスクがあるので、観光客全く受け入れない牧場もあります。山立会の場合、感染症といったリスクを取っても、観光客を入れています。もう1つは、里山の学習機会、教育の場が欲しいです。羊のふれあい体験は、今も予約制でやっていますが、シンプルな体験をしてもらうことしかやっていないので、もう少しレベルが高いものを提供できないかと考えています。学習とか見学とかができる畜舎ができないとか考えているところです。
Gさん:有本さんを突き動かしてるものってなんでしょうか。あんまりやりたくないとか、もう手を引きたい事業を引き受けられている。それを経営という形でされていますね。最初に山立会を立ち上げられた時はどういう思いだったのでしょうか。今は多分変わってきていると思います。そういうところも含めてお話お伺いできればと思います。
有本さん:起業した動機は、自分がやりたいようにやりたいなという思いがありました。石川県は大きい組織なので、自分がやりたいこと、言いたいことをもちろんすぐにはできないです。自由に動けるかなと思い、小さな団体に入ったのですが、そこでもなかなか自分のやりたいようにはできない。自分の責任で自分がやりたいようにやりたいということで、起業させていただいていますね。社員もいるので、人間関係中心に大変なところはありますが、勉強になってるし、やりがいはあると思っています。基本的に自分がやりたいことをやってるだけですね。ただ、まだまだ覚悟が足りないなと感じています。周りの経営者の方は、とてもモチベーションが高くて、自分より頑張ってる人がたくさんいますので、僕はまだまだです。やりたくないことも含めてやらないと、やりたいことは実現できないと思っていますが、楽しいです。
菊地:有本さんは元々はクマの研究されていて、獣害問題に関心があったのだと思います。今日のお話聞いてみると、獣害問題に限定せず、なめこが非常に大きな経営基盤になっていて、それを元に里山にさまざまな「なりわい」をつくって、いろんな人がそこにかかわるようになっていると理解をしました。里山での「なりわいづくり」ですね。
今日はありがとうございました。
石川県立図書館による関連書籍の紹介。特に狩猟についての本がたくさんです!!
いつもありがとうございます!!
第八回 いしかわ生物多様性カフェを開催します(11/22)

第七回 いしかわ生物多様性カフェアンケート結果
データを示すだけで特に分析はしていません。
一般参加者数:26名
回答者数:24名
回答率:87.5%
①年齢(回答数21)
10代:14.3%(3名)、20代:14.3%(3名)、30代:0.0%(0名)、40代:33.3%(7名)、50代:28.6%(6名)、60代:4.8%(1名)、70代以上:4.8%(1名)
10代と20代の参加者が半数でした。
②性別(回答数21)
男性:47.6%(10名)、女性:52.4%(11名)
③職業(回答数22)
会社員:22.7%(5名)、公務員:22.7%(5名)、教員:4.5%(1名)、自営業:9.1%(2名)、主婦/主夫:0.0%(0名)、パート/アルバイト:4.5%(1名)、学生:22.7%(5名)、無職:13.6%(3名)、その他:0.0%(0名)
学生が半数でした。
④カフェのことを知った情報源(複数回答)
チラシが22.7%(5名)、菊地直樹のサイト/フェイスブックが22.7%(5名)、県立図書館が4.5%(1名)、いしかわ自然学校が18.2%(4名)、クチコミ22.7%(5名)、金沢大学のアカンサスポータルが22.7%(5名)、ダイレクトメールが9.1%(2名)、金沢大地が4.5%(1名)その他が0.0%(0名)でした。
⑤参加回数(回答数20)
初めてが28.6%(6名)、二回目が19.0%(4名)、三回目が23.8%(5名)、四回目が9.5%(2名)、五回目が4.8%(1名)、六回目が4.8%(1名)、七回目が4.8%(1名)でした。
⑥満足度(回答数22)
大変満足:54.5%(12名)、満足:40.9%(9名)、どちらともいえない:0.0%(0名)、あまり満足ではない:4.5%(1名)、満足ではない:0.0%(0人)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・貴重な機会をどうもありがとうございます!
・政府の政策や井村さんが農業をする上で意識していることを知れ、知識が広がったため。
石川県にコウノトリ!知らなかったのでスゴク驚き嬉しかった。井村さんの話も幅広く興味深かったが、質問・意見を出す人達の話も色々で、それぞれ異なった視点からの話がたくさんきけてよかった。
・井村氏の熱意に触れられた。感動しました。
・話題提供の内容はとても面白かったが、途中から話の軸がわからなくなったり、情報が多く疑問が残る点が気になった。
・金沢大地さんの取り組み素晴らしいと思います。コウノトリそしてトキ、生き物と生産者がうるおう!30by30保護地域をつくる。もっと多くの方に注目されることを願います。
・井村さんのお話がとても貴重なものでした。窒素過多になっているという事を初めて知りました。コウノトリのライブ配信は、仕事中、PCの隅に映してよく見ていました。かわいいですね。
・農業の視点で能登の今後を考える機会になった。
・農業と生物多様性について、気づきや学びが多かったです。
・有機農業を楽しく、コウノトリと絡ませながら営んでいることに農業の未来を感じた。
・SDGs起業の話、そして企業の社会貢献活動を聞いてとても興味深く感じました。
⑦参加して生物多様性と人の暮らしについて、考え方は変わりましたか(回答数19)
大きく変わった:31.6%(6名)、変わった:47.4%(9名)、どちらともいえない:15.8%(3名)、あまり変わらない:0.0%(0名)、変わらない:5.3%(1名)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・生産性も重要であることがわかったため。
・生物多様性を評価する基準。従来は単なる指標的なものととられていた。
現実と理想のギャップへの考えが大きく変わった。生産者の立場から見た時に消費者へその価値を認めてもらうかもギャップを埋める一つの手法となり得ると感じた。
・生き物=農業=有機による自然環境保全=私たちの健康→循環していってほしい。
・いろんな話を聞けたので、多様性の幅が広がりました。ちょっと目線が変わったので、これから考え方も変わりそうな気がしています。
・農地に関わる色々な方のご意見が聞けてよかったです。
・これまでも生物多様性について重要と思っており、ボランティア活動もしてきたので、今後も継続していこうと思う。
・幼い頃の生物との触れ合い経験は、有機農業の理念と通じるものがあります。有機農業は、人と自然の密接なつながりを大切にし、生物多様性にも大変重要だと思います。
⑧今後も参加したいと思いますか(回答数21)
参加したいと思う:95.2%(20名)、思わない:0.0%(0名)、わからない:4.8%(1名)
⑨興味があるテーマ
・能登の里山再生
・生物が生きやすい街づくり(石垣とか風通しとか)
・絶滅する生物との共存
・里山の現状
・気候変動のこれから。と私たちにできること。
・獣害と生活・暮らしへの関わり。再野生化(再自然化)。消費者への共感。
・人を含めた自然の生き物の未来。人が手を加えた土地の自然生物生態系と人が耕作放棄してされてしまった後の生物の生態系の変異、再野性化はありえる?
・生物多様性と畜産
・獣害、ジビエ
・里山といきもの、クマ。
・地球温暖化対策、環境問題など。
・法律、農業、生物、歴史、心理学
・生物多様性と観光、生物多様性と地域知(ローカルナレッジ)。
・外来生物問題
⑩全体としての感想として、以下の声が寄せられました。
・色々な意見が聞けて有意義でした。
・多分野の考え方を知る機会になりました。ありがとうございました。
・金曜夜のこの時間帯に参加されている方々がとても熱心で、農業を自分ゴトとして考えていらっしゃることがわかって感激しました。
・初めての参加でしたが、色々考えさせていただけるテーマでした。
・地元の耕作放棄地をどのように継承していくかを考えるきっかけとなりました。自分の関心が農業の生産だけに向いていることが分かって、消費者や流通、生態系も考えていかなければいけないと分かりました。そのように考えると農業が難しい職業であるのだなと思いました。
・大規模農家(農業体?)の有機農業。27年前によくぞ!コウノトリの飛来、営巣、ヒナ誕生とスゴイインパクトで全世界に知ってもらいたいです!
・生きものが身近な環境で育った方のお話は、とても興味深かった。
・参加してよかった!
・消費者の手元に商品が届くまでの背景を理解すること、伝えることが今後農業を生業として維持するために重要だと感じた。
・有機農法、農薬を使わない生産という安易な事しか知りませんでした。自然のつながり、長い時間の努力、1000年産業。
・ローカルで考えるだけでなく、日本全体でどのような社会(自然も含めた)を築いていくのか、考えるべきなのだと思いました。その話ができてよかったです。
・おにぎり最高でした!ごちそうさまでした。駅で買います!
・参加できてよかったです。ありがとうございました。
・ためになるお話を聞けてよかったです。
・放送されることのない会で参加したかったです。何も知らなかったので。大学生や一般(働いている人/いない人)が参加して、皆で向上できるボランティア活動兼地域貢献を生物多様性のグループでしてみたいです。
・欧米では有機農業は「富裕層向け」というイメージがあります。貧困層には手が届きにくいという現実があり、こういう問題を解決することは必要だと思います。
第七回 いしかわ生物多様性カフェ報告
第七回 いしかわ生物多様性カフェ記録
開催日時:2024年9月20日(金)18:30〜20:30
開催場所:石川県立図書館研修室
話題提供者:井村 辰二郎さん(金沢大地・金沢農業代表)
テーマ:生物多様性と農業
参加者数:36名(一般参加者26名+スタッフ・関係者10名)
※今回は石川テレビによる取材がありました。
【話題提供】
「千年産業を目指して」という理念のもと、金沢近郊と奥能登地域で環境保全型農業を営み、地域の創成を目指している金沢大地・金沢農業。代表の井村 辰二郎さんから、生物多様性を守って活かす農業についてご報告いただきました。
井村さんは1997年に家族や周囲の反対を押し切って有機農業に転換(有機JAS施法前)しました。河北潟の周囲や能登の耕作放棄地を開墾し、10年間で40haから200ha規模を拡大したといいます。これは、日本の耕作放棄地の0.03%にあたります(現在は180ha)。豆腐・味噌の農産加工を開始し、六次産業化や一人農商工連携を実践されています。
井村さんたちは5つのミッションを掲げています。
1.日本の耕作放棄地を積極的に耕します
2.有機農業を通じて、日本の食料自給率の向上に貢献します
3.新規就農者等の研修、受け入れ及び育成を行います
4.農産業を通して、地域の雇用を創造します
5.農業を通して、東アジアの食料安全保障に貢献します
井村さんは、地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)という考えを紹介し、高リスクと評価される種の絶滅の速度と窒素・リンの循環に対して、有機農業によって対応する必要性を指摘されました。有機農業は「地球規模で考え、足元から行動する」「地域で理解して、世界に向けて行動する」取り組みだと考えられます。
ところで、井村さんは、現在の金沢農業の農地が広がる河北潟周辺で少年時代を過ごしました。湿地帯が広がり、生きものが大変豊かな場所だったといいます。「生きものが友達」だった体験があったから、有機農業に取り組んだそうです。その河北潟は大きく姿を変えました。1963年に着工し1986年に完成した干拓事業が進められたからです。その結果、1390haに及ぶ大地が誕生しました。当初は米を作る目的で計画されましたが、減反政策が進められ、完成後は畑作を中心とした農業が進められています。その河北潟には、近年、絶滅危惧種で人間の手によって野生復帰されたコウノトリが飛来するようになりました。井村さんたちは、人工巣塔を立て、コウノトリの営巣を手助けするとともに、コウノトリのライブ配信を行っています。2023年には2羽、2024年には4羽が繁殖するなど、コウノトリの繁殖地として安定しつつあります。井村さんは、コウノトリの繁殖は「有機農家冥利」に尽きるとおっしゃいました。
その一方、イノシシの大群が出没するなど生態系は大きく変化しています。それに対して、有機農業者として何ができるか?
「昆明・モントリオール生物多様性枠組」において、2030年のミッションとして「生物多様性の損失を止め、反転させ、回復軌道に乗せるための緊急の行動をとる」ことが掲げられています。現在、2030年までに陸と海の30%以上を保全することを目標とする「30by30」という取り組みが進んでいます。ただ法令によって守られている保護地域は限られていますし、大きく拡大することは難しいです。ではどうすればいいのでしょうか?保護地域だけではなくそれ以外の場所を守っていくこと、多くの人たちが力わ合わせることで達成を目指していくことが求められています。その方法としてOECMがあります。2010年に日本で生まれたもので、人びとの生業や民間の自発的な取り組みによって自然が守られている地域のことを指します。環境省は生物多様性の保全に貢献する場所を「自然共生サイト」と認定する仕組みを始めました。金沢大地さんは、自らの農地を自然共生サイトとしての認定を目指し、活動を始めています。市民のみなさんにもモニタリングに参加していただきたいとおっしゃっていました。
井村さんの報告から、まさに「地球規模で考え、足元から行動する」「地域で理解して、世界に向けて行動する」ことによって、生物多様性を守って活かす取り組みを学ぶことができました。
当日は、金沢大地さんのご好意により、有機栽培米によるおにぎりを提供していただきました。とても美味しかったです。ありがとうございました。
【対話】
対話の様子をお伝えします(金沢大学生命理工学類2年の上原 拓翔さんが作成したメモをもとにまとめました。上原さん、ありがとうございます)。
Aさん:有機農業、取り組んでいることの動機は、主に経済的なブランド力やビジネスだと思っていましたが、井村さんご自身の幼少期の経験が動機であるということにびっくりしました。プラネタリー・バウンダリーのお話がありましたが、窒素とリンが限界値を超え、地球の限界値を超えているということに関連して、遺伝子を改変した作物についてどうお考えですか。また、一般的な除草剤などはどう評価されているのか教えて頂きたいです。
井村さん:有機農業では、遺伝子組み換えの技術、種はもちろん、資材についても、使えません。しかし、それらが、人類にとって有益か有害かについての知見はまだ十分ではありません。その上で、自分は遺伝子組み換えをとらないです。表示されてないものがあることが問題です。消費者が選択するため、買わなければ、続かないため、表示されていないものがあるのが残念です。
某除草剤などは、植物が全部死ぬため、強力であり、障がいの原因になるなどの可能性などがあります。そのため、海外では禁止されていますが、日本では禁止されていません。街中などでは一部使われているが、日本ではそれを使うなと農家にいうのも難しいことです。実際、どうやって畔の管理をするのだということになってしまいます。そのぐらい便利なものではありますが、人にとってどうかという意見があるのは、承知しており、私も同じ立場であります。
Bさん(学生):お話の中で農業人口がだいぶ少なくなっていくということで、企業支援の観点から見たときに、何が一番必要なのかをお聞きしたいです。例えば、人なのかお金なのか情報なのか、企業同士のマッチングなのかお聞きしたいです。
井村さん:私は、日本農業法人協会という全国で会員が2100社ある公益社団法人の副会長理事と政策提言委員長をやっています。まさに今おっしゃったようなことを仲間と議論し、農林水産省などに政策提言するということを行っています。今おっしゃったことはすべてウェルカムです。資金も人も技術も必要です。しかし、今1番やろうとしていることは、自分たちがどうやって持続可能な経済活動を行うかを考えると、消費者に価値を認めてもらい、合理的な価格で買ってもらう努力をすることです。
経営として見たときに入っていくお金と出ていくお金だけなので、とにかく、消費者に価値を認めてもらうことと、いかに生産性を上げるかということと、経費を抑えるということをやっています。その手法として企業のノウハウや効率よくできるか資金キャピタルなどは必要となってくるため、その上でのネットワークの仕組みが出来ると良いと思います。
Cさん:生物多様性のある圃場はたいがい不便な場所です。圃場に行くと、山奥で、生産性が低く、山が迫っているような場所で、生き物が多いです。高齢化も進み、耕作放棄地も増えていて残念に思います。土地改良の政策で大きな田を作り、コンクリートで固めるものも増えています。生産性と生物多様性は相反するものではと思うのですが、そのバランスについてどのようにお考えですか。
井村さん:農業は経済活動でありますが、生物多様性との両立というものがあるが、それをやってきたのが、江戸時代までの里山里海だと思います。農業としての活動をしながら、保全をしてきましたが、ある時から、基盤整備などで急激に変わっていきました。今後、基盤整備で魚が登れる魚道を作る、藻がつきやすいものにする、等の整備はもっとすすんでいくのだろうと思われます。日本の里山里海という循環型の生業を確立してきたことに自負しており、きっと両立していけると思われます。そのためには、皆さんの声や科学者、知識者の声が集結することが必要です。
菊地:コウノトリ育む農法でもCさんが指摘する同じような問題がありました。圃場整備されていて条件のいい場所では有機農業が広がっていく一方、生物層が豊かですが条件が不利な場所は放棄されていく。この矛盾をどう考えていけばいいのでしょうか。
先日、日本鳥学会に参加して、耕作放棄地が生物多様性を向上させる可能性がある報告を聞きました。もちろん、色々と条件があります。農地開発の歴史が古いところは、農地が放棄されても生物多様性はあまり向上しなくて、開発の歴史が浅いところでは農地が放棄されると多様性増すといった話です。
ただ耕作放棄地の話は、生物多様性だけで考える話ではないと思います。一つの視点として紹介しました。
Aさん:1月に能登で大変な災害があった。多くの土地を失いました。たいへん不謹慎ですが、機会ととらえれば、能登半島を大きな農業ゾーンにしていくというのはどうでしょうか?偶然とはいえ、あえて言いますが、実際に大きな被害はありましたが、改造できないのでしょうか。
井村さん:石川県全体が被害を受けていて皆さん、大変だと思うのですが、能登全体で、6割の田植え、8割がそばなどなんらかの耕作ができるようになり、あとは2割というところまで来ました。今回の災害が半島、そして全部過疎地で起こったということが大きいです。日本には半島振興法という法律があります。
今、農林水産省などに私が言っているのは、20年ほど前倒しで農家の離農が進む可能性があるということです。日本中の過疎地で20年後に起こることが前倒しで行われることになり、みんなで解決策を見出せたなら、日本中に横展開できる第一例となるのではないかと思います。
ポジティブにとらえると、どのように能登を振興していくのかを考えると、能登には人がいないから外部から人を呼ぶか、ロボットにやらせるか、といったアイデアが出ると思います。今回のことでいろいろな知恵が全国から集まるようになったので、ぜひ、みなさんの力も貸してほしいと思います。
菊地:人によって、経験や知識は違いますが、それぞれに出せる意見はあります。消費行動として貢献することもできる。みんなで能登をどう再生していくか。
Dさん(大学教員):自然再生に関連して、再野生化、再自然化という言葉があります。能登の里山里海を守っていこうとしても人が足りないということになります。ヨーロッパでは自然再生ではなくて、自然の力に委ねて野生に戻していくという再野生化といわれる考えが広がっています。
能登の里山里海を今の規模で維持することは難しいため、人の手を入れる里山と、人が完全に手を入れていない自然を作る場所というようにメリハリをつけてやっていかないと全部粗悪なものとなってしまいかねないです。やはり、みんなで話し合いながら解決することが大切です。
Eさん:批判ではなく、自分の思いなのですが、再野生化は辛いと感じました。私は、山の方に農地を借りて有機農業を家族で細々とやっています。近年、人手が足りない、高齢化、イノシシとかサルの被害で、農作物を守り切れない状況になり、作る気力もなくなっています。何とかして、祖先が開拓した土地を守りたいです。人もお金もない状態だから、人が住めないような状態にすると人の心が壊れるから、再野生化には反対です。新しいスタイルで能登に外部の協力も含めて、何とかできないでしょうか。
菊地:戦前から戦後にかけて、日本全国を歩き回った民俗学者の宮本常一は「自然はさみしい、しかし人の手が加わると暖かい」 という言葉を残しています。少子高齢化が進むなか、これまで通り農地を維持管理することは難しくなると思いますが、やはり人の手が加わった自然というものに、私たちは親しみや安心感を持っているのかも知れません。
井村さん:野生に戻すということと人が介在することには違いがあると思っています。1億3000万から8000万の人口になるため、実際、再野生化も必要なのかと思います。日本のデザインをどうするのかという話で、国立公園は別として、昔からある地域を残していくか、住み分けをし、メリハリをつけるかというように、国全体の話です。これが能登で議論されているということです。そこら辺の議論はまだされてない感じがします。海外の例だと、チェルノブイリは野生になっています。
日本にどれぐらい管理されていない環境があるといいのかという議論がなされないと、地方が切り離されていくのではと思います。この国のデザインをどうしていくか。この議論において、農業などの一次産業が大事になるのではないでしょうか。
菊地:有機農業は思想として進められてきた経緯があります。井村さんお取り組みはビジネスとしても成り立つものですね。一般的に、有機農業は大規模化しにくいと思いますが、どのようにすすめているのでしょうか?
井村さん:全国有機農業推進協議会の最年少理事になりました。有機農業だから小規模とか大規模ということではなくなってきています。小規模の農地は、関東などに多いです。小さい業でもできるのは関東で、地方では、オーガニックものが食べたいという人は少なく、東京などに持っていかなければならなくなってしまいます。そのため、大小ではなく、消費者が求めるものを生産し、持続可能性があることが大切です。継承するためには、ある程度の規模が必要な時もあるのだろうと思われます。
Fさん:「ファーマーズビレッジ能登 石川県の小さな八百屋の挑戦、能登半島に地球が喜ぶ農業の一大拠点を作りませんか」 というクラファンの話。
Gさん:江戸時代の町村史、能登半島の話。塩作った板、鉄、まき、大都市、墨、漆、など生物多様性だけでなく、産業構造においても多様性がありました。産業を増やすことで成り立っていたということから考えると、小さい産業の組み合わせによる手もあるのではないでしょうか。
菊地:復興のモデルとして、色々な小さな産業の組み合わせていくことはあると思います。
Hさん:生物の調査、農業、山間地で人が入らなくなったところは、資産管理業的側面があるのではと思います。そこに金沢大地のような企業が入ればいいとは思いますが、企業では山間部は効率が悪く、稼げないと思います。手放したい人がいる中で、自然共生サイトなどのようなもので付加価値を付ければ農業の維持、生物多様性の維持ができるのではないでしょうか。
菊地:自然共生サイトが消費者の購買意欲につながるストーリーができればいいと思います。兵庫県豊岡市でコウノトリ育む農業をしていた同世代の農家さんは、「数値を示しても消費者に共感してもらえない。しかし、自分の田にはこんな生き物がいるよと伝えていけば、有機農業はいいと思ってもらえた」とのことでした。消費者に共感してもらえるストーリーをつけることが大切なのではないでしょうか。
井村さん:昔はみんな同じものを買っていましたが、今は消費者が考えて購入しており、多様性があります。今は、生物多様性に興味ある方に実際に来てもらう、生き物調査をしてもらうということなどの地道なことを通すことで30by30実現できるのではないでしょうか。
Iさん:井村さんのお話での「いきものは友達で日常だ」という言葉がいいなと思いました。
菊地:個人的には子どものころは生きものに関心なく、原体験がある人が羨ましいです。やはり原体験があることは大きいですね。しかし、そうでない人にもできることはあると思います。だからこそ、今、いしかわ生物多様性カフェという対話の場をつくっています。
今日は、色々な意見が出ました。少し意見が違うこともあったが、それも含めて、みなさんと対話をすすめ、一緒に考えていただければと思います。
石川県立図書館の生物多様生と農業に関連する本の紹介。いつもありがとうございます!
第七回 いしかわ生物多様性カフェを開催します(9/20)
第七回 いしかわ生物多様性カフェ
【話題提供者】井村 辰二郎さん(金沢大地・金沢農業代表)
【テーマ】生物多様性と農業
【日時】2024年9月20日(金)18:30〜20:30
【場所】石川県立図書館 研修室(文化交流エリア2F) ※対面のみです
【対象】どなたでも参加できます(参加費無料)
【定員】40名程度
【主催】金沢大学先端観光科学研究所 菊地直樹研究室
【共催】石川県立図書館、いしかわ環境パートナーシップ県民会議(いしかわ自然学校)
【協力】石川県立大学 上野裕介研究室
【申込方法】
参加をご希望の方は、以下の申込フォームから必要事項をご記入の上、お申し込みください。いしかわ生物多様性カフェは当日の受付も可能ですが、なるべく事前に申し込んでください。
https://docs.google.com/forms/d/1OxEuiBO-p8su2C0TmjfKHG1Qb9tx-xzA1BQa2K1Xmi0/edit
いしかわ生物多様性カフェとは
人の暮らしと生物多様性について、コーヒーなどを飲みながら、市民と専門家が対話する場です。対話を通して、生物多様性を活かした石川の未来を考える機会、生物多様性がテーマのネットワークをつくりたいと考えています。
当面は、2ヶ月に一度程度の間隔で開催します。
第六回 いしかわ生物多様カフェ アンケート結果報告
データを示すだけで特に分析はしていません。
一般参加者数22名
回答者数:18名
回答率:81.8%
①年齢(回答数18)
10代:22.2%(4名)、20代:22.%(4名)、30代:0.0%(0名)、40代:11.1%(2名)、50代:27.8%(5名)、60代:11.1%(2名)、70代以上:5.6%(1名)
10代と20代の参加者が半数でした。
②性別(回答数18)
男性:22.2%(4名)、女性:77.8%(14名)
③職業(回答数18)
会社員:5.6%(1名)、公務員:11.1%(2名)、教員:5.6%(1名)、自営業:11.1%(2名)、主婦/主夫:11.1%(2名)、パート/アルバイト:0.0%(0名)、学生:44.4%(8名)、無職:5.6%(1名)、その他:5.6%(1名)
学生が半数でした。
④カフェのことを知った情報源(複数回答)
チラシが5.6%(1名)、菊地直樹のサイト/フェイスブックが5.6%(1名)、県立図書館が0.0%(0名)、いしかわ自然学校が5.6%(1名)、クチコミ22.2%(4名)、金沢大学のアカンサスポータルが27.8%(5名)、ダイレクトメールが44.4%(8名)、その他が5.6%(1名)でした。
⑤参加回数(回答数18)
初めてが0.0%(20名)、二回目が44.4%(8名)、三回目が11.1%(2名)、四回目が16.7%(3名)、五回目が11.1%(2名)、六回目が16.7%(3名)でした。
⑥満足度(回答数18)
大変満足:50.0%(8名)、満足:38.9%(7名)、どちらともいえない:11.1%(2名)、あまり満足ではない:0.0%(0名)、満足ではない:0.0%(0人)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・人それぞれ考え方も違うので刺激になった。
・活発にディスカッションできて、とても楽しかった。
・自然博物館の方と交流ができて良かったと思います。
・自分が興味を持っている分野について話し合うことができてよかった。
・テーマたくさんすぎて、なかなか絞れなかったけど、意見交換、他の人の発言参考になりました。
⑦参加して生物多様性と人の暮らしについて、考え方は変わりましたか(回答数17)
大きく変わった:29.4%(5名)、変わった:29.4%(5名)、どちらともいえない:11.8%(2名)、あまり変わらない:17.6%(3名)、変わらない:11.8%(2名)
自由回答には以下のような言葉が寄せられました。
・この2点に関してはあまり話題に上がらなかった。
・中学1年生と話すのはとても久し振りでしたが、イメージが大きく変わりました。
・観察の重要性を再確認できた。
・セミについて深く考えたことがなかったので、1つのことを深掘りすると色々出てくると思った。
・今まで考えていたこと、感じていたことの補強になったと思いました(肯定的な意味で)。
・漠然と思っていた問題に対する報告、対処等が見えてきた。若い人の具体的な企画案とかさすがと思いました。
⑧今後も参加したいと思いますか(回答数18)
参加したいと思う:94.4%(17名)、思わない:0.0%(0名)、わからない:5.6%(1名)
⑨興味があるテーマ
・石川県の食文化の変遷
・植物、自然環境
・何でも!
・生活と生物と科学。地球や生物にやさしい生活スタイル。実践できるアドバイスなど。
・石川県下の分類群の多様性を、分類群別に報告(話題提供)して戴いて討論する。
・狩猟
・文化に関する
・哲学、教育
・やはり生物多様ですね。
・環境、生きものも私たちも等しく生活しやすい美しい自然保護。意識づけ、子供たちの学びにつなげる。国産材利用関心を持ってもらう。
⑩全体としての感想として、以下の声が寄せられました。
・参加し、話し合う事で、実際に発展していく可能性があるかも、と感じました。
・今日もとても楽しませていただきました。ありがとうございました。
・セミについて、これだけたくさん話したのははじめてで、楽しかったです。
・今回参加した文化としての市民科学の討論は、はっきり結論を出すことができなかったです。
・観察が大事、生きものもゴミもヒトゴトも。
・もう1年たったのかぁと思うと感無量でした。菊地先生自腹を切っての美味しい和菓子の提供によって、ありがたさと1年たったことを大きくPRできて、さすが先生!と。机上に大きな白い紙が置かれたときは、「うぅ!」と圧迫感を感じてしまいましたが、年代、国籍様々な方々のきたんのない幅広い意見、お話をきくことができて、とても面白かったです。”
・ロードキルやカラス被害の改善にまず観察をするという視点がなかったので、話し合いが有意義だった。知識を得たり、問題について考える機会をどうするかが課題であると感じた。
・今回も有意義な会をどうもありがとうございました。ワークショップ、やはり良いですね。
・各グループの企画の完成度が非常に高く、市民科学の意義を感じた。
・知らない人とお話しできて楽しく過ごしました。
・少し会の雰囲気に慣れてきました。自分の意見を言い易くて良いですね。
・アイデアがたくさん出て大変勉強になりました。何か参加できるようなワクワク感がありました。